飯皿

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この皿は、お袋の形見分け的な意味合いで友人の嫁さんにお茶事に使う松花堂弁当箱と野点用の茶碗茶筅等の茶道具数点をプレゼントしたお返しという名目でもらった7枚組の皿だ。子供用のカレー皿と言った感じのサイズ感と出しゃばらない青絵付けが何か非常に心地よくってよく使わせてもらっている。と言っても大層な料理を盛り付ける事はなく、親父が良く作ってくれた直伝の醤油焼き飯が盛り付けられる。これは小腹がすいた時に丁度良く、その為皿は部屋中に散在している。彼女は香港を愛して著作迄あるような人なので、香港製かもしれない。そう言えば磁器なのに成型も絵付けも程よく雑な感じが漢民族的な緩さ、暖かさを表していて非常に好ましい。僕は凄く昔から彼女に恋をしていて、いまだ冷めない。内緒だよ。ちなみに焼き飯は親父はフランス料理人張りに大量のバターを使っていたが、僕のはオリーブオイルだ。なんかそんなところにも昭和平成令和の歴史が感慨深い。